介護者の健康管理
心身の健康を保つ
毎日、高齢者の介護に一生懸命なあまり、自分が体調を崩してしまう人も少なくありません。在宅介護をするには、まずは自分自身が健康でなければなりません。
・食事はしっかり摂りましょう・・・忙しく簡単にすますときも、栄養のバランスを考えた食事を心がけましょう。
・適度な休息と十分な睡眠を心がける・・・実際には難しものがありますが、休めるときはしっかり休み、趣味や気分転換の時間を作りましょう
・落ち込まない、一人で考えこまない・・・身体の健康も大切ですが、心の健康も大切です。分からないことは経験者に聞いたりして、一人で考えこまないことです。また、頼めることは他の人や業者に頼みましょう。
腰痛の予防
プロのヘルパーさんも腰痛に悩まされている方が多くいます。以下に腰痛にならないためのポインを記します。
《腰痛防止のポイント》
・高齢者を移動させる時は、相手の協力が得られるよう、必ず声をかけてからおこないましょう。
・急な動きは高齢者にも自分の腰にも負担がかかるので避けましょう。
・重い物を持ち上げる時は、腕の力だけで持とうとせず、ひざをゆるめ、重心を低くしてから、からだ全体で持ち上げるようにしましょう。
・人を支える時は、なるべく自分に近づけるようにします。
・抱き起こす時は、テコの原理を活かしましょう。
・必要なら助けを求め、無理に自分一人でしない。
感染症の予防
介護者は感染の媒介者とならないよう常に注意が必要です。体の抵抗力の落ちている高齢者は、健康な人にはなんでもない菌やインフルエンザの感染も命取りになることがあります。
こまめな手洗い
手洗いは手指に付着したウイルスを物理的に除去する有効な方法なので、こまめに手洗いをしましょう。手を洗うときは石けんを使って最低15秒以上おこなって下さい。ドラックストアーなどで売っている速乾性の消毒液などもウイルスを死滅させることができます。
自分自身の抵抗力も高めておく
介護者が病気になってしまっては、在宅介護ができなくなってしまいます。十分な休養とバランスの良い食事は体の抵抗力を高めてくれます。