介護の知識と技術~薬の飲み方・注意点

薬の飲み方・注意点



薬の管理
おくすり最近は何種類も薬を渡されるので、つい飲み忘れてしまうなど、薬の管理は意外に大変です。在宅介護の場合、高齢者の方が自分で薬の管理が出来ない時は、介護者が薬の管理をすることになります。認知症の方の場合は、薬を飲み過ぎてしまったりすることがあるので、手の届かないところに保管して下さい。介護者は薬を飲んだか飲まないかをチェックする薬手帳を1冊作るといいと思います。また薬入れなど、薬の管理を楽にするグッズはいろいろあるので試してみて下さい。



薬を飲む姿勢
楽な姿勢(可能であれば座位)をとってもらい、介護者は誤嚥に注意して介助してください。


服用時間と効果
口から飲んだ薬は、胃や腸で吸収されますが、胃のなかに食べ物がある状態と空腹状態とでは、同じ薬でも吸収のされ方が違ってきます。血中薬物濃度が一定でないと、薬の効果がでなかったり、逆に薬の効き過ぎによる副作用が発生することもあります。


1日3回服用の薬
1日3回服用する薬は、だいたい食後30分以内に飲むように指示されています。これは胃に食べ物がない状態で飲むと、薬の刺激によって胃粘膜が障害を受け、胃炎になったり、悪くすると潰瘍なったりする可能性が高くなるからです。どうしても食欲のない時は、クッキーなど何か少しでも胃に入れてから飲むようにしましょう。
定められた用法・用量を守る

カプセル剤の中身だけを飲んでもいいのか?
中身だけ飲まない(飲ませない)でください。カプセル剤は服用後、胃腸管内でカプセルが徐々に溶け、薬の作用時間が延長されるように作られています。従ってカプセルの中身だけを飲むと、作用時間が短時間で終わってしまいます。また、胃腸障害や血中の薬物濃度が一気に高くなるので、副作用が生じる可能性も高くなります。



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