介護の知識と技術~便秘時の介護

便秘時の介護ポイント




便秘とは
便秘とは、大腸内の糞便の通過が普通より遅れ、腸内に停滞し、排便が困難になる状態をいいます。腸内の便の停滞時間が長くなると、水分が吸収され便が硬くなるので、なるべく水分を摂取することが大切です。高齢になると、運動不足、腸の蠕動運動の低下などから便秘になり易くなります。また、ストレスや食習慣も便秘の原因になります。便秘は高齢者の体に大きな負担となるので注意が必要です。


便秘の原因
食習慣(食物繊維の不足)
運動不足
ストレス
水分の摂取量
環境の変化
高齢者の体の状態によりますが、上記の原因となりうるものを改善する。


便秘の解消法
・起床時に冷水や牛乳を飲むことで腸の蠕動を促す。

・水分と繊維質を含んだ食事を摂取する。

・ゆっくりと腸の走行に沿ったマッサージを行う。
図解-腸の走行に沿ったマッサージ



・腰背部に温湿布することで腸の蠕動(ぜんどう)運動を促す。

・毎日決まった時間に排泄をこころみることで、排便習慣にリズムを持たせることも重要です。


便秘を予防する食品
機械的刺激となる食品
・食物繊維の多い野菜(いも類・ごぼう・ニンジン・れんこん・豆類など)
・果物(キウィフルーツ・モモ・イチジク・バナナなど)

化学的刺激となる食品
・甘味の強い食品(アメ・はちみつ・砂糖漬の果物など)
・酸味の強い食品(ヨーグルト・レモン・夏みかんなど)
・脂肪の多い食品(牛乳・バター・マヨネーズなど)

物理的刺激となる食品
冷たい食品(冷たい牛乳・ビール、果物など)



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