睡眠と健康

睡眠と健康の関係




睡眠
睡眠には、疲労を回復し、ストレスを解消する働きがありますが、睡眠不足や睡眠障害があると、疲労感をもたらし、情緒を不安定にし、適切な判断力を鈍らせるなど、日常生活に大きく影響を及ぼします。また、アメリカのロチェスター大学医学センターの研究によると、睡眠が脳に溜まった不要な老廃物を掃除する働きがあることから、睡眠障害がアルツハイマー病の原因の1つであるという仮説を立てています。
重要な睡眠
睡眠障害
日常生活で過度な精神的、身体的ストレスが加わると、寝つきが悪くなったり、途中で目が覚める(中途覚醒)タイプの睡眠障害におちいりやすくなります。十分睡眠をとらないと体をこわすと危惧し、このことにこだわり過ぎると神経症的ともいえる不眠恐怖症の状態になることもあります。高齢者は健康な人でも、眠りが浅く、夜早く就寝し朝早く目覚める傾向があるので、これは睡眠障害とは違います。


睡眠と健康
睡眠に問題があると、高血圧、心臓病、脳卒中など生活習慣病のリスクが上昇します。特に無呼吸を伴う睡眠の問題は、高血圧、心臓病、脳卒中の悪化要因として注目されています。また、睡眠障害はうつ病の引き金となります。睡眠の問題を早期に発見し、適切に対処することが大切です。



よい睡眠をとるには
よい睡眠をとるには~不眠症対策 眠り
1.寝る前に軽い読書や音楽、アロマ、ストレッチなど、自分がリラックスできる環境を作る。眠ろうと意気込むのは逆効果になります。
2.睡眠スケジュールを守り、毎日同じ時間に起き、眠る習慣をつける。
3.睡眠前には運動、カフェイン、アルコール、タバコを避けましょう。
4.寝室では温度、暗さを快適にし、不快な音を防ぐ工夫をする。
5.目が覚めたら適度な日光を浴び、体内時計をリセットする。
6.昼寝はなるべく避けましょう。する場合には午後3時までに短時間ですませ、それ以降の昼寝は避ける。
7.あまり長時間眠らないこと。毎夜8時間で十分です。睡眠時間は年齢による影響も大きく、年齢を重ねると睡眠時間は短くなるのが普通です。調査によると10歳代では8時間~10時間、60歳代以上で平均6時間弱となっています。なので8時間睡眠にこだわる必要はありません。無理に長時間眠ろうとすることで、かえって睡眠の質を低下させます。
8.ベットに入ってもなかなか眠れない場合は? 無理に寝ようとすると、かえって気持ちが焦り、ますます眠れなくなるので、刺激にならないこと(読書など)をして、眠くなったらベットに戻るようにする。
9.温かい(熱すぎない)風呂やシャワー、温かい牛乳などは睡眠の助けとなります。
10.医師から薬を処方されている場合は、それが不眠につながっていないか確かめてみる。
11.薬代わりの寝酒は、睡眠の質を悪くします。またアルコールに依存する習慣をつけると、次第に同じ量では寝付けなくなり、過剰摂取につながるので注意しましょう。

以上を試みても不眠が改善しない場合は、医師に相談しましょう。睡眠障害は、体や心の病気の症状として現れていることもあります。



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