介護の知識と技術~尿失禁への対応

尿失禁への対処法



排泄と失禁
排泄は生命維持の基本的条件ですが、高齢者は老化にともない排泄機能が損なわれやすくなります。


尿失禁は大きく4つに分けられます
腹圧性尿失禁
笑ったとき、咳をしたとき、重いものを持つなど、お腹に力を入れたときに漏らしてしまう。特に女性は男性よりも尿道が短いので多くなる。

反射性尿失禁
脊髄に損傷などがある場合、本人の意志とは関係なく尿が出なかったり、尿意を感じないのに漏らしてしまう。

切迫性尿失禁
脳ではがまんするように指令を出しているのですが、末梢の神経がいうことを聞かなくなるため、尿意を我慢できず、便器に行く前に漏らしてしまう。

機能性尿失禁
排尿機能に関しては異常はないが、目や足が不自由になり、トイレに入るまでに長時間を要するためにがまんできなくて漏らしてしまう。
介助


失禁への対応方法
・トイレに間に合わない人には、排尿動作までスムーズに出来るように環境の点検をします。例えば、トイレの近くの部屋に移動するとか、ポータブルトイレを設置するなど。

・機能障害で尿意がはっきりしない人の場合は、そのまま放置しておくと完全尿失禁になってしまうので、排泄の間隔を計算して介助するなど根気強い援助を心がけます。尿意がはっきりしている場合は、尿意に合わせて排尿誘導を試みるなどします。


おむつの着用
排泄の介助は、する側も、される側も負担であり、やむを得ない場合はおむつの着用も考えます。但し本人が納得しない場合は、おむつの着用はなるべく控えるべきです。

おむつの着用は自尊心を大きく傷つけ、知的機能の衰退やうつ状態を誘発しやすくなるからです。また、おむつに頼ることは、排尿の自立の機会を奪ってしまうことになります。介護者も汚物の処理が大きな負担となり、介護に嫌気がさすこともあります。

留置カテーテルの使用もおむつと同じ結果になり、尿路感染症を引き起こすこともあります。



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