介護の知識と技術~排泄の介助

排泄の介助




排泄の介助
排泄は基本的・生理的欲求です。それと同時に排泄は極めてプライベートな行為でもあります。要介護者のプライバシーや自尊心への十分な配慮が必要です。


出来るだけ自力でトイレまで
排泄の介助は、する側も、される側も、負担が大きいものです。可能であればトイレまで連れて行き、不自由なところだけを介助し、後はトレイの外で待機しましょう。


ポータブルトイレを使用する
トイレまでいけない人や、夜間にトイレに移動するのが困難なときは、部屋にポータブルトイレを設置しましょう。部屋で使うという不快感も、消臭剤の使用やカーテンで仕切るなどの工夫をすれば緩和されます。
ポータブルトイレ



ベットや布団での排泄
やむを得ず、ベットや布団で排泄しなければならないこともあります。その時の介助のポイントを書きます。

・出来れば窓を開け換気を行う。消臭剤などの使用も考慮。

・布団やベットを汚染しないため、防水シートなどを利用する。

・腹圧がかかりやすく、尿が背部に回らない体位は上半身を30度くらい起こした状態である。

・冬など冷たい便器をあてると筋肉が収縮して排尿しにくくなるので、便器は温めるかカバーをかけておく。

・要介護者がどの程度腰を上げられるか、排泄量や体格などを考慮し、要介護者にあった便器を選ぶ。

・女性の場合は尿路感染予防のため、尿道から肛門に向かって拭いてあげる。

・介助者の不用意な言葉や態度は要介護者を傷つけ、その後の排泄行動に影響を及ぼすので注意する。
図解-簡易便器



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