認知症介護~幻覚

幻覚への対処方法




幻覚とは
幻覚とは、実際にはないものをあるように感じる知覚の異常のことを言います。幻覚を大きく分けると以下に分類できます。

幻視・・・実際には存在しない物が見える。

幻聴・・・実際には聞こえるはずがない人の声や音楽などが聞こえる。

幻触・・・実際には感じるはずのない触覚を覚える。

幻臭・・・実際にはにおうはずがないにおいを訴える。

幻味・・・実際には感じるはずのない味を訴える。

体感幻覚・・・からだの中を虫が動いていると言ったように、通常感じるはずのない動きや感覚など訴える。


認知症における幻覚
幻覚は認知症の周辺症状の一つです。認知症の場合、幻覚は主に幻視と幻聴になります。特にレビー小体型認知症では、具体性を帯びた幻視がみられることが知られています。
幻覚症状

幻覚への対処法
幻覚で、人や動物が部屋にいたとか、隣の人がうるさいとか言っている場合、介護者が「誰もいませんよ」などと否定すると、自分が否定されたと思い、ますますエスカレートして騒ぎ出すこともあります。そのような場合は、相槌を打ちながら「もういないから大丈夫」「静かにするように注意しました」などと言うと、だんだん落ち着きを取り戻します。

幻覚を薬で治療する場合は、主に統合失調症に使用する抗精神病薬を少量から用います。



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