認知症の早期発見
認知症の早期発見
早期発見が大切なのは、認知症に限った話ではありませんが、認知症も早期に発見した場合のメリットはたくさんあります。まず、認知症はすべて治らない病気ではなく、正常圧水頭症など手術で治る認知症もあります。認知症の患者全体の約1割が治療可能な認知症といわれています。
しかし、残念ながら患者の約半数を占めるアルツハイマー型認知症は、現在の医学では完治しない病気です。昔は進行を遅くすることも不可能でしたが、最近では、塩酸ドネペジル(アリセプト)などを投与することにより、症状の進行を遅くすることが可能になっています。こうした投薬治療は早期から行うことでより高い効果を生むので早期発見が重要になってきます。
《早期発見のメリット》
・治療可能な認知症もある。
・薬で進行を遅くすることができる。
・本人と意思の疎通が図れるうちに発見できれば、介護者も適切な対応がとれる。
・今後の計画や支援する態勢を整えることができる。
・症状が進んでも、その間に知識や関わり方を学んでおける。