認知症に似た症状

認知症に間違われやすい症状




認知症
人間は加齢と共に心身機能も記憶力も低下しますが、これは自然なことです。また、認知症とはまったく別の原因で似たような症状が起こることがあります。
認知症?
認知症に間違われやすい状態
老人性うつ病・・・老人性うつ病は、やる気がなくなり、身の回りのことができなくなり、ときに記憶力の低下も伴うので初期の認知症と間違われやすい病気です。

うつ病と認知症との見分け方
うつ病は本人が自分の症状を理解している。
うつ病の場合は、今いる場所や時間などの状況がわかっている。(見当識が保たれている)
うつ病の場合は、1日の中で気分の変動が大きい。
うつ病では、気持ちが内向的になり、自分を責める傾向にあるが、認知症はどちらかと言うと他人の責任にしたがる傾向にある。
うつ病は認知症と比べ食欲の低下や不眠が高い確率でみられる。
*うつ病の場合は、病院で抗うつ薬などを処方してもらいましょう。



難聴などの老化
老化で耳が遠くなると、相手の話が分からずトンチンカンな受け答えをしてしまうことがあります。これは加齢が原因なので、補聴器で補うなどの対応をして下さい。

薬の影響
飲んでいる薬の影響で、幻覚やせん妄などが起こることがあります。

神経系作用薬:抗パーキンソン病薬、抗コリン薬、抗不安薬など。

循環器系用薬:ジギタリス、β遮断薬、利尿剤など。

消化器系用薬:H2遮断薬など。

その他:抗癌剤、ステロイド剤など。


低栄養や脱水
ビタミン・ミネラルなどの栄養不足が原因で意識障害やせん妄などが起こることがあります。

認知症か他の要因かの判断
認知症なのか、そうでないのかの判断は素人では難しいものがあるので、心配なら医師に診てもらうのが一番です。判断に納得がいかない場合は、セカンドオピニオンの活用も検討しましょう。



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